冷凍食品はできるだけ低い温度を保つたまま保管することで、品質を維持することができるので、家庭用冷凍庫の適正温度は、日本工業規格(JIS)で-18°C以下を保つように作られています。食品の腐敗は、細菌が活動、増殖して、食品内の成分を分解し発酵させることで起こります。温度を低下させることで、細菌の活動を抑制することができるからです。

しかし、さまざまな要因で冷凍庫内の温度は上昇してしまうので、冷凍庫に単に冷凍食品を入れるだけでは、安心はできません。それを防ぐことが冷凍食品のおいしさを保つ方法を紹介します。

冷凍凍庫の温度を保つ

凍った食材を冷凍庫にたくさん入れる


冷凍庫の中の空いてる空間が広いと、温度が上がりやすいので、冷凍食品や凍った食材をできるだけたくさん入れておきましょう。凍った食材が無い場合は、保冷剤やペットボトルなどに水を入れて凍らせたものを入れておくと効果的です。災害時に電気が止まったときにも、冷凍庫内が詰まっているほうが、庫内温度を長く維持することが可能です。

ドアの開閉頻度と扉を開けている時間を減らす


冷凍庫の温度が下がらない原因で一番多いのがドアの開閉と、長時間の扉の開けっ放しです。

冷凍庫はたくさんのものが詰まっている家庭が多く、凍るとフリーザーバッグや容器などが曇って見えにくくなるので、中身がよくわからなくなってしまうことから、長時間開けてしまうこともあります。一度上がった庫内温度は、再び冷凍の温度帯まで冷えるのに時間がかかるので、その間に冷凍食品の劣化が進んでしまいます。

冷凍庫は常に整理整頓をして、どこに何が入っているかわかるようにし、開けてから探すのではなく、取り出すものを決めてからドアを開けるようにしましょう。

夏場は室温を涼しく保つ


夏場は室内の暖かい空気が、冷凍庫のドアを開閉の際に庫内に入り、温度が上昇してしまいます。エアコンを使って室温を涼しく保ちましょう。

また、冷凍庫を気温の高い室外に置くことは厳禁です。冷凍庫内の温度が一気に上昇し、冷凍食品の劣化が進んでしまいます。

冷蔵庫の設置場所が壁に近すぎなくする


冷蔵庫は気化熱を外に排出することで、庫内を冷やしています。そのため、壁に近づけすぎてしまうと、放熱できなくなって冷凍庫が冷えない原因となります。

冷凍庫を設置するときは、壁から5cm以上は離すようにしますが、中には放熱スペースが10㎝ほど必要なものもあるので、取扱説明書を確認してください。

温度が安定している最新の冷凍冷蔵庫を購入する


最新の冷蔵庫は冷凍室の壁の断熱がしっかりしており、その他冷凍室の温度
を低く保つ技術が進んでいます。

少なくとも、自宅の冷蔵庫が10年以上前の機種を買い替えると・・・。

  • 冷凍庫の環境が良くなり、冷凍食品をおいしく長く保管できる。
  • 省エネ効果もあるので、月々の電気代の節約にもつながる。

前開きタイプではなく引き出し式の冷凍庫を使う


冷気は上から下に降りるので、前開きタイプの冷凍庫は冷気が漏れやすく、庫内の温度上昇が起こりやすいです。冷気がとどまりやすい引き出し式は温度上昇がし難いです。

主力の冷凍冷蔵庫とは別に2台目の副冷凍庫を購入する

冷凍専用庫として、メインで使う冷凍冷蔵庫とは別に「サブ冷凍庫」を購入される方が増えています。安売りの日にまとめ買いすれば、食費を抑えることが可能。さらに、多くの冷凍食品をストックしておけるため、買い物の頻度も減らせます。メインの冷凍冷蔵庫を普段は使用し、セカンド冷凍庫を「長期保存用に」などと使い分けることで温度を安定化することもできます。

一方、サブ冷凍庫は、設置スペースを必要とするのがデメリットです。また、冷蔵庫同様セカンド冷凍庫も1日中電源を入れっぱなしにしておくため、導入すると電気代がアップします。電気代を抑えたい方は温度調節機能などを搭載した省エネモデルをオススメです。

食材を凍らせるための冷凍庫と保存用の冷凍庫を分ける


ホームフリージンクのために、食材を冷凍庫に入れると、食材が冷凍温度帯よりも高い温度のため冷凍庫内の温度が上がる恐れがあります。大量に一気に冷凍するのではなく、少しずつ冷凍しましょう。

冷凍庫に保存用の冷凍室とは別に凍らせるための冷凍室(別室)がある機種、またはセカンド冷凍庫を活用し、ホームフリージングと冷凍保存する場所を分けるのが最適です。

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